公式ドキュメントの読み方を紹介します。
各章/節の概説をします。また、どのような場面で 各章/節 を見るとよいかについても記載します。
但し、全ての 章/節について記載するわけではありません。
公式ドキュメントは下記のことです。
公式ドキュメント内では、BNF(*1)が使用されています。説明は下記をご確認ください。
(*1)下記、BNFの一例です。
name ::= lc_letter (lc_letter | “_”)*
https://docs.python.org/ja/3/reference/introduction.html#notation、1.2. 本マニュアルにおける表記法¶
lc_letter ::= “a”…”z”
ドキュメント一覧
What’s new in Python 3.10?
バージョンの変更点がわかります。リリースノートです。
チュートリアル
pythonの基本的な概念、機能が説明されています。
各節では、多くのサンプルコードが使われており、基本的なコードを簡単に知ることができます。
公式ドキュメント以外のWebサイトでもpythonのコードが説明されていますが、そのコードが正しいかわからない場合があります。そのような場合、チュートリアルのコードを見ることで、正しいコードがわかります(公式ドキュメントのコードは正しいと考えている)。例えば、公式ドキュメントを見るとrange関数では、下記の書き方が可能であるとわかります。
range(5, 10)
https://docs.python.org/ja/3/tutorial/controlflow.html#the-range-function,4.3.
5, 6, 7, 8, 9
range(0, 10, 3)
0, 3, 6, 9
range(-10, -100, -30)
-10, -40, -70range()
関数
ライブラリーリファレンス
組み込み関数、組み込み型、組み込みモジュール等が説明されています。
組み込み関数、組み込み型、組み込みモジュール等 の詳細を確認したい場合に、ライブラリーリファレンスを見るとよいです。
組み込み関数
組み込み関数が一覧表示されており、関数名をクリックすることで説明を確認することができます。
https://docs.python.org/ja/3/library/functions.html、組み込み関数
組込み型
例えば、下記の型について説明されています。
- 真理値判定
- ブール演算 —
and
,or
,not
- 比較
- 数値型
int
,float
,complex
- イテレータ型
- シーケンス型 —
list
,tuple
,range
- テキストシーケンス型 —
str
- バイナリシーケンス型 —
bytes
,bytearray
,memoryview
- set(集合)型 —
set
,frozenset
- マッピング型 —
dict
- コンテキストマネージャ型
- Type Annotation Types — Generic Alias, Union
- その他の組み込み型
- 特殊属性
組み込みモジュール
例えば、下記の組み込みモジュールについて説明されています。
- テキスト処理サービス
string
— 一般的な文字列操作re
— 正規表現操作difflib
— 差分の計算を助けるtextwrap
— テキストの折り返しと詰め込みunicodedata
— Unicode データベースstringprep
— インターネットのための文字列調製readline
— GNU readline のインターフェースrlcompleter
— GNU readline向け補完関数
- バイナリデータ処理
struct
— バイト列をパックされたバイナリデータとして解釈するcodecs
— codec レジストリと基底クラス
Python HOWTO
下記等のHOWTOが説明されています。
索引と表一覧
章 | 検索対象 | 参照場面 |
---|---|---|
モジュール総索引 | モジュール | モジュール名が分かっている場合に、モジュールの仕様を知りたい時。 |
総合索引 | 全般 | 検索対象が公式ドキュメントのどこに記載されているか、見当がつかない時。 検索も同様の用途で使用出来ますが、部分一致で検索するため、場合によって(例えばinを検索する時)は検索結果が非常に多くなります(数千行)。そのため、検索の検索結果が多い場合は総合索引で調べた方がよいです。 索引にモジュールも書かれています。但し、項目が多いので、モジュールを調べる時は、モジュール総索引がよいです。 |
用語集 | 全般 | 調べたい用語がある時。 項目が少ない(約130[2021/12/29時点])ため、まずは、総合索引、検索を利用して調べた方が良いです。 |
検索 | 全般 | 調べたい用語がある時。 検索の検索結果が多い場合は総合索引で調べた方がよいです。 |
総合目次 | 章/節 クラス | 検索対象の章内の節を調べたい時。例えば、Python HOWTO章の節を知りたいときは、総合目次内で Python HOWTO で検索(*1)してください。 組み込みモジュールのクラスを調べたい時。 例えば、dequeクラス について知りたいときは、総合目次内で deque で検索(*1)してください。 (*1)ブラウザ(Chrome)上で、Ctrl+Fキーを押下して表示されるボックスを利用 |
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